■ 味付けは 長崎の”和華蘭”で!

ウスバハギにはどのような味付けが合うのでしょうか。


鍋に使っても崩れない、しっかりした白身は缶詰にも向いています。
1缶に入る量は120g。一口大に切ったウスバハギが4切れほどです。


缶に入れるタレは、和のしょうゆ、中華のスパイス、オランダ料理のバターを使い、長崎の食文化『和華蘭(わ・か・らん)』を取り入れました。


長崎鶴洋高校 3年 深江 悠太さん:
「目標は皆が食べて美味しいと言われるような味付けです」


味付けは3種類の候補に絞りました。
ベースそのままの「ノーマル」
ブラックペッパーを多めに入れた「あらびきガーリック」
スパイスを使った「タラゴンフェンネル」


大会決勝まであとわずか──
頭を悩ませていると校長先生も味見をしに来てくれました。


岡野 祥士 校長:
「まろやか!…おお~少しパンチがきたね。今の気分は、あらびきガーリックかな。
ガツンとくるのは、多分お腹が減ってるからかな。
『あらびきガーリック』と『タラゴンフェンネル』気分によってどっちでもいいかな。ベースがしっかりしているという気がします」
生徒:「ありがとうございます」


メンバーの4人も試食して、いよいよ味付けを決定します。
「うまい」
「ペッパーがきいとるな」
「あらびきガーリックが良いと思います」

■ 全国区の”白身魚”へ 缶詰作りで漁業に貢献

制作開始からおよそ3か月。
試行錯誤した缶詰の生産をこの日、工場に依頼しました。


実際に缶詰を作ってもらうスタッフに、ウスバハギの調理工程を説明しました。


深江 さん:
「ブラックペッパーとガーリックを入れることになって、この2種類が追加になりました」

スパイスなど珍しい材料は注意点などを共有し、製品に不備がないように気を付けます。


相浦缶詰株式会社 加納 洋平 取締役営業部長:
「普段我々が使わないパウダー・スパイスが使ってあって、缶詰にしたときどうなるか確認しながら進めていきます」
生徒:
「よろしくお願いします!」

ローカルフィッシュ缶グランプリ決勝は、来月10日。
次世代の養殖魚ナガサキイッカクハギが全国を驚かせます。

深江さん:
「皆がずっと魚を食べられる生活にしていきたい」

北島さん:
「白身魚として普通においしく食べられるので、これが広がっていけば白身魚にも困らないかなと思います」

生徒たち:「チームユニコーン頑張るぞ!」

(スタジオ)
スタジオには1週間前に完成したばかりの缶詰が届きました。
全国大会の前に特別に試食させてもらいます。

名前は「 #ナガサキイッカクハギの和華蘭(わからん)缶詰 」
ラベルのデザインは地元の中学生が手掛け、東京のデザイナーがブラッシュアップするそうです。


豊﨑キャスター:
しっかりと味がついています。確かにパンチが効いています。身も分厚いです。白ごはんによく合いそうです。

グランプリになると、全国での缶詰の販売もあるそうです。結果が楽しみです。