災害は起きる「かもしれない」じゃない
京都大学防災研究所の山下助教が指摘していた布田川-日奈久断層帯。
この部分で断層がずれるリスクが高まっているわけです。
ここで最大規模の地震が発生した場合、国の想定では宮崎県内の山間部で震度6弱程度、宮崎の沿岸部でも、震度5弱程度の揺れに見舞われるとされています。

地域防災などに取り組み、東日本大震災や熊本地震で支援活動の経験もある「NPOみんなのくらしターミナル」の初鹿野 聡さんに話を伺います。
初鹿野さん、宮崎でのリスクという点ではどう考えていますか?
(NPOみんなのくらしターミナル 初鹿野 聡さん)
当然、影響があります。
もう一つ考えておかなければならないのは、陸で起こる地震と海で起こる地震というのは揺れ方が違うということ。これは知識として知っておいた方がいいと思います。
大事なのは、災害は起きるんです。
「かもしれない」じゃないんです。

今回も「まさか正月に元日に」というコメントが結構聞かれましたが・・・
(NPOみんなのくらしターミナル 初鹿野 聡さん)
今のコメントは、まさに内心を物語っていて、人間には正常性バイアスという、「起こらない方がいいと思いたい」という思いが非常にあります。
だけど、これ超えていかないと、「備え」というのはできていかないのです。

◆「南海トラフ地震 津波の高さは最大17メートル 到達時間は最短で14分の予想 暮らしの中に災害準備を 能登半島地震の教訓と備え(3)」に続く
◆(1回目)「地震が起こったからこうだ、大変だというのではなくて、もっと今から考えて」能登半島地震の教訓と備え(1)
※MRTテレビ「Check!」1月9日(火)放送分を再構成