レアアース以外にも日本とアメリカの経済をめぐって課題が山積みですが、果たして妥協点は探れるのでしょうか。
きょう、トランプ関税の交渉のキーマン2人は歌舞伎座にいました。トランプ大統領より先に訪日したラトニック商務長官。きのうは浅草に。赤沢経産大臣と2日連続で昼食会に臨み、あすの会談に向けて最終調整を行いました。
あすの首脳会談では、トランプ関税をめぐる対米投資80兆円の確認や、造船分野の協力などが盛り込まれた「覚書」に署名が予定されています。
アメリカ トランプ大統領(4月)
「我々は何十年にわたって敵か味方かにかかわらず、あらゆる国に略奪され、搾取されてきたんだ」
貿易不均衡に不満をぶちまけるトランプ大統領。去年、アメリカは日本からおよそ1495億ドル分輸入しましたが、日本はアメリカから808億ドルしか輸入せず、この差がアメリカにとって大きな貿易赤字になっています。貿易赤字の削減にむけて日本がアピールするのが、クルマの「逆輸入」。日本のメーカーが海外で生産したクルマを日本に輸入し、国内で販売。貿易赤字の削減への効果が期待されています。
トヨタ自動車 佐藤恒治 社長(7月)
「(Q.『逆輸入』の可能性は?)可能性はあると思います。未来志向の議論ができるといい」
あす夜、夕食会に出席する豊田章男会長がトランプ大統領に直接、「逆輸入」の方針を伝えると見られています。
日米で課題は他にも。アメリカは、ウクライナ侵攻を続けるロシアから、石油や天然ガスの輸入を停止するよう求めています。日本で使われる液化天然ガス=LNGのおよそ10%はロシア産です。もし停止するとなると、生活にどのような影響がでるのでしょうか?
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「他の地域からのLNGの輸入に変える場合にはコストがかなり割高になる。それは最終的には電気料金の引き上げに跳ね返ってくる」
最大で5%電気料金が高くなる可能性もあるといいます。私たちの生活にも深く関わってくるあすの首脳会談で、トランプ大統領に高市総理はどう対峙するのでしょうか?
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