宮崎市で剣道の防具を作り、海外へ輸出している男性に注目します。
職人として、また、ひとりの剣士として世界に防具を届ける男性の思いを取材しました。
昔の機能を持ちながら、新しい技術をもって作った甲手


(剣道稽古)「やーーー!えい!えい!えい!えい!小手――!」
剣道防具の中で、唯一、攻撃と防御、両方の機能が求められる「甲手」。
国富町にあるこちらの道場では、剣士たちが、ある甲手を使っています。
(剣道五段・甲斐道信さん)
「動きやすい。当たっても痛くない」
(剣道五段・坂本修さん)
「すごく柔らかい、手に馴染む感じがすごくいいです」


熟練の剣士たちも絶賛する甲手を作っているのは、防具職人でありながら剣道七段の実力者でもある多田竜三さんです。


(多田竜三さん)
「これが私の作っている『ザ・サード』という甲手です。昔の機能を持ちながら、新しい技術をもって作った防具というところです」


多田さんが作る防具は、国内のみならず、世界の剣士からも高く評価されています。
(イタリア人剣士 アレサンドラ・プラダさん)
「すごく手の内もよくなるし、最高の甲手だ!と思います」

究極の防具を追求し、海を越えて世界へ届ける!剣道防具職人の思いに迫ります。