宮崎県内では、23日に補欠選挙を含めて13の市町村議会議員選挙の投票が行われました。
議員選では、若い世代の上位当選が目立ち、議会の若返りが進む結果となりました。

このうち、宮崎市議会議員選挙では、定数40に対して61人が立候補し、現職26人、元職1人、それに新人13人が当選しました。

これまでの市議選で最も多い1万2300票余りを獲得して初当選したのが、立憲民主党・新人の、黒田奈々氏(49歳)。


住民の声が届きやすい市議会を目指したいと意気込んでいます。

宮崎市議選でトップ当選 黒田奈々氏(立憲・新)
「防災に関する話とか具体的な話を地域地域でたくさんいただいているので、何ができるのかということをひとつずつ取り組んでいくことと、大きな枠では子育て支援の充実などにも取り組んでいきたい」


また、5つの市議会議員選挙で女性候補は20人当選し、以前より5人増加。7つの町村議選でも立候補した女性候補15人、全員が当選しました。

市民からの期待について、黒田氏は…

宮崎市議選でトップ当選 黒田奈々氏(立憲・新)
「女性の目線とか、女性の立場で今まで感じてきた生きづらさ、お困りごとに対する期待も大きいと思いますので、暮らしに寄り添っていく、皆様の立場で一緒に取り組んでいくという姿勢も感じていただけた結果だったのかも知れない」



2番目に多い4195票を獲得して初当選した、諸派・新人のスーパークレイジー君氏(36歳)。

選挙戦では子育て支援の充実などを訴えたほか、若い世代へ投票を呼びかけました。

宮崎市議選で当選 スーパークレイジー君(本名・西本誠)氏(諸派・新)
「若い方が中心とならないといけないので、高齢の方を支えるのも若い方が支えていく、子どもたちを育てていくのも若い方が育てていくというのもあるので、それをどんどんやっていきたい」


また、自身の発信力を生かし、議会に緊張感を与えたいと話します。

宮崎市議選で当選 スーパークレイジー君氏(本名・西本誠)(諸派・新)
「僕が入ったきっかけによって、注目する、いつでも見られてるというきっかけのひとつになればいい」

(スタジオ)
宮崎市議会議員選挙ですが、上位5人が40代以下でした。
5つの市議会議員選挙の前回、2019年の当選者と今回の当選者の平均年齢の比較です。
いずれの市も平均年齢が下がっています。


続いて、5つの選挙区の当選者を年齢別にまとめたものです。
前回、20代はいませんでしたが、今回、延岡市で20代の新人1人が当選しました。そして40代の議員は7人増えています。


今回の統一地方選では、全国的にも世代交代が目立ちました。
また、女性の躍進もありました。熊本県議会では1人から5人へ、鹿児島県議会では5人から11人と女性議員の数が大きく増えました。
全国的にも、大きな変化が見られた統一地方選でした。