女性宅に繰り返し侵入し、小型カメラで女性の裸を撮影したとして、性的姿態等撮影などの罪に問われている宮崎県職員の男の初公判が開かれ、検察側は懲役3年を求刑しました。

起訴されているのは、県秘書広報課広報戦略室主事の黒木勇希被告(29歳)です。

起訴状などによりますと、黒木被告は、去年8月から今年1月にかけて同僚の女性宅に複数回侵入。
脱衣所に小型カメラを設置し、女性の裸を撮影したほか、衣類にわいせつな行為を加えたなどとして、住居侵入や性的姿態等撮影、それに、不同意わいせつなどの複数の罪に問われています。

8日の初公判で、黒木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

宮崎県庁
8日の法廷 宮崎地方裁判所


検察によりますと、黒木被告は、去年8月、職場の同僚女性のロッカーから家の鍵を持ち出して女性宅に自転車で移動し、その後、合鍵を盗んで職場に戻り、鍵をロッカーに戻しました。

黒木被告はこの合鍵を使い、女性が不在の時を狙って頻繁に侵入。
脱衣所に小型カメラを設置し、女性の裸を撮影したほか、衣類にわいせつな行為を加えたなどとして、黒木被告は、住居侵入や性的姿態等撮影、それに、不同意わいせつなどの複数の罪に問われています。

また、8日の裁判で、検察側は黒木被告が高校時代にも民家の浴室ののぞき行為を繰り返し行い、検挙されていたことを明らかにしました。

検察側は「破廉恥な犯行を常習的に重ねており、歪んだ性的思考は根深く再犯の可能性は否定できない」として、懲役3年を求刑しました。

これに対し、弁護側は、被告人が性障害専門医療センターで治療に取り組む意向を示すなど更生の姿勢が見られることから、執行猶予付きの判決を求めました。

きょうの法廷 宮崎地方裁判所
きょうの法廷 宮崎地方裁判所

判決は、今月22日に言い渡されます。