保育園などで使用した紙おむつは、園で処分するところと、保護者が自宅に持ち帰って処分するところがあります。
こうした中、厚生労働省は、先月、使用済み紙おむつは「園での処分を推奨する」と自治体に通知しました。現場の声を取材しました。
「保護者の持ち帰り」宮崎市内の44施設中16施設
赤ちゃんのお世話で大量に消費する紙おむつ。
この紙おむつをめぐって、先月、厚生労働省がある通知を出しました。
「保育所等において、使用済みおむつの処分を行うことを推奨することとしました」

保育園などに通う子どもが使用した紙おむつについて、保護者が持ち帰るのではなく、施設で処分することを推奨するというものです。
MRTが、去年10月、宮崎市内の44施設に取材したところ、16の施設が「保護者におむつの持ち帰りをお願いしている」との回答でした。

おととしから処分に取り組む園では
宮崎県内最大のマンモス園、およそ350人の園児が通う宮崎市の「くどみ児友園(こどもえん)」。
ここでは、おととしから使用済み紙おむつを園で処分しています。


(くどみ児友園 加藤章子主任)
「お母さんたち疲れてお迎えに来られて、赤ちゃん抱っこして、重い荷物を抱えて、大変な思いで帰られていましたので、そこをおむつがなくなることでずいぶんと荷物も軽くなって、楽になっていただいているんじゃないかと思います」

こちらの園で紙おむつを使っている園児は120人ほど。
1人1日あたり3枚から4枚おむつを交換するため、園で処分する紙おむつは1日300数十枚に上ります。
(くどみ児友園 加藤章子主任)
「こっちに、こういう風におむつ入れのバケツを用意している」
処分の経費は、ごみ袋や収集代など月に1万円ほどで、園が負担しています。

(くどみ児友園 加藤章子主任)
「処分料はかかってますけど、お父さん、お母さんに少しでも楽に子育てをしていただきたい」

また、園での処分に変えてから保育士の負担も減ったと言います。
(くどみ児友園の保育士)
「今まで名前を間違えないように気をつかって(持ち帰り用の)袋に入れていたんですけど、替えたおむつをすぐ捨てられることで保育士の負担軽減につながっています」
