宮崎市の動物園で地震が発生し、トラが逃げ出したとの想定で、来園者の避難誘導とトラを確保するための訓練が行われました。

宮崎市フェニックス自然動物園が毎年行っている動物が脱走した際の対応訓練。
今年は初めて地元の保育園児などおよそ60人が参加し、地震が発生したとの想定で、まず、子どもたちが高台に避難しました。

そして、地震でおりが壊れ、スタッフが扮したトラ1頭が脱走。
動物園のスタッフたちがトラの動きを封じるように、車で追い込みます。

じわじわとトラの行動範囲を狭めると、麻酔銃を発射。
トラが倒れ込むと、麻酔が効いているかどうか慎重に確かめたうえで網で捕獲しました。

(宮崎市フェニックス自然動物園 竹田正人園長)
「(避難誘導と動物捕獲の)2つのことが同時進行というのは非常に難しい。トラはどういう動きをするか分かりませんから、臨機応変に対応するようにまた計画を練りたいなと思います」

宮崎市フェニックス自然動物園には、トラやゾウなど人に危害を与えるおそれがある動物はおよそ30頭いるということです。