80歳までに3人に1人が発症すると言われる病気「帯状疱疹」は、水ぶくれが帯状に現れ、中には、眠れないほどの激痛に襲われる人もいます。
厚生労働省は、今年4月以降、ワクチンの「定期接種」を始める方針を決めました。帯状疱疹の症状やワクチンの効果などについて取材しました。

体の内部が痛かった 夜、目が覚める痛さ

(帯状疱疹を経験 鈴木幸太郎さん)
「突然、心臓付近が痛い、胸の中が痛く感じて、心筋梗塞か狭心症になったかなっていう心配があって・・・」

こう話すのは、日南市に住む鈴木幸太郎さん(75歳)。
去年12月、帯状疱疹を発症し、夜も眠れないほどの激しい痛みに襲われました。

(帯状疱疹を経験 鈴木幸太郎さん)
「ズキズキする痛みが、どこか分からないが、体の内部が痛かった。夜、目が覚める痛さ。自覚症状があってから、2日か3日してから発疹が出た」

体の片側の一部に刺すような痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹が出る帯状疱疹。

その原因は、子どものころに発症した「水ぼうそう」で、治ったあとも体内に長い間潜伏していたウイルスが、加齢や疲労などによる免疫力の低下で再び活動を始め「帯状疱疹」を発症します。