松くい虫被害に強い森林を
昨年度の被害のおよそ7割は、国有林で発生。
管轄する宮崎森林管理署は対策として、カミキリムシの羽化前に松林への薬剤散布を毎年実施しているほか、被害に遭った木を切り倒して処理し、カミキリムシの幼虫を駆除するなどしています。

また、線虫が侵入しても枯れないとされる「抵抗性マツ」を植えていましたが…
(林野庁 九州森林管理局 宮崎森林管理署 山口輝文署長)
「ご覧の通り、それなりに被害が、今回、受けている状況になります。これだけの被害になると、『抵抗性マツ』といっても、なかなか思ったほど残ってくれないのかなと思ってます」

一方で、希望も見えてきました。
(垣内沙耶記者)
「こちらの黄色いテープが貼られている松は、在来のクロマツで、こちらの白いテープが貼られているものは、北米に分布するテーダマツと呼ばれるものです。2つを見比べると、クロマツは枯れているのに対し、テーダマツは被害に遭っていない状況です」
宮崎森林管理署は、テーダマツの導入を進めるほか、広葉樹に植えかえるなどして松くい虫被害に強い森林を作っていく考えです。
