口蹄疫から15年 忘れているという人も多くなってきている
黒木部長の両親は、都農町で牛を飼育していて、当時はその牛たちもワクチンを接種して殺処分。
口蹄疫終息後は車の消毒設備を導入したほか、畜舎を建て替えて繁殖牛農家として再開し、黒木部長も、毎日仕事終わりに通っては、牛の成長具合を確かめています。

口蹄疫から15年。黒木部長は記憶が薄れ、地域でもゆるみが出ていると話します。
(JAみやざき尾鈴地区本部畜産部 黒木秀一部長)
「忘れているという人も多くなってきていると思う。農場に入ったときに消毒槽がないとか。徹底した消毒態勢をするように心がけて指示していきたいと思っています」

今月、都城市の家畜市場で開かれた子牛の競り。参加した生産者に防疫への意識について聞いてみると。
(畜産農家)
「そういう病気なり、日ごろの観察なり、気を遣っておかないと、畜産農家だけでなく周りの人にも迷惑をかけるので、畜産人として気を付けながら、日々の農場を管理している」
「自分が6歳の時で、あと1軒近ければ、うちも殺処分の対象に入るというところまで来ていた。いちばんはもう二度と起こさないということ」

