3月3日は「桃の節句」です。
宮崎県日南市ではある場所に集められたひな人形が公開されました。
そのひな人形の数ですが、なんとおよそ1万点です。
所有者の女性に思いを聞きました。
日南市油津にある国の登録有形文化財「旧服部家別荘」。
中に入ると、部屋中を埋めつくすほどのひな人形が…その数なんと、およそ1万点です。


このひな人形を集めたのは、建物を所有する日髙江見子さんです。
(日髙江見子さん)
「あっちの部屋もありますから、見てもらってうれしいです。どうぞ、どうぞ」

東京都在住の日髙さんは、小学生のころに見たひな人形に魅了され、30年以上かけてさまざまな年代や種類のひな人形を収集。
夫の縁で旧服部家別荘を所有すると、集めたひな人形をこちらに飾り、クルーズ船が寄港した際や桃の節句にあわせて一般公開してきました。


(見学客)
「驚きました」
「圧倒的な数でびっくり」
日髙さんのコレクションの中にはとても貴重なものも。
こちらは、およそ300年前、江戸時代に作られた「享保びな」。
また、こちらの「立ちびな」は、天皇の「即位の礼」を記念して作られたものです。


さらに、こけしや焼き物で作られたひな人形など、種類も豊富です。
ひな人形をこよなく愛する日髙さんは、日本の伝統文化としてこれからもその魅力を伝えていきたいと話します。


(日髙江見子さん)
「(ひな人形の)魅力は優雅で作った人の作っている過程も自分で想像する。そういうのを全部ひっくるめてすごい日本の文化だと思う。これを大切にしないとというのがずっと心にある」



※MRTテレビ「Check!」3月3日(月)放送分から