絵本『ア子さんのリボン』

藤野さんが出版した絵本には告知されたときの不安、抗がん剤の副作用への苦しみ、そして、がんを乗り超えようと奮起する気持ちがつづられています。


(絵本『ア子さんのリボン』より)
「手術の日が決まった。両親と泣きながらいろんな話をした」
「痛い 痛い 痛い 痛い 痛い
「よっしゃ!! 私もがんを治して また、きれいになってやるぞ!!」



藤野さんは、抗がん剤治療中に知り合いの編集者に励まされながら、この本を制作しました。


(画家 藤野ア子さん)
「社会との関わりは、私はあった方がいいと思う。できるのだったら。体力的にきつい人は無理だけど、もし、無理じゃなければやっていった方がいいと思います」

また、抗がん剤治療で脱毛を経験した藤野さんは、絵画教室の一画でバンダナショップを運営しています。
自身もがん治療で脱毛を経験し、現在、ターバンを愛用している古屋敷アナウンサーも試着してみました。



(古屋敷沙耶アナウンサー)
「かわいくないですか?欲しい!」
「買って帰ろうかな!!」


バンダナショップにはがんの告知を受けた人やこれから抗がん剤治療を始める人たちが多く訪れるそうです。

(藤野ア子さん)
「(脱毛して)ゆで卵ちゃんの頭を毎朝見るわけじゃないですか。それが一番打ちのめされましたね。『あっ、自分はがんなんだ』って。だいたい、バンダナを買いにこられるお客様は(がんの)患者さんだったり、お友達ががんになりましたっていう方が多いんですけど、(バンダナを)つけた方からメールをいただいたりするんですけど、色がきれい、すごい前向きになりますと、そういうのが一番多いですね」