日本周辺では、現在、3つの台風が発生していますが、その影響は、食卓にも広がっています。
宮崎県内でも、漁業関係者が漁に出られない状況が続いていて、そのあおりで、小売店では、鮮魚の価格が上昇しています。

日南市南郷町の目井津漁港。
漁業関係者が、漁船同士をロープでつなぎあわせるなど、台風の接近に備えていました。

漁業関係に聞いてみると・・・

(漁師)
「台風が来る、初めてやがこんなの次から次に」
「ダメです全然ダメ」
「出来んがな商売が」
「9月が一番(伊勢えび)が獲れるっちゃけどな」
「何も、どこにも行けんがな」

南郷漁協で、15日朝、行われた競りは、魚の量が、通常の3分の1以下にとどまり、わずか10分で終了しました。

(魚を買った業者)
「台風で(魚)が少ないがずっとだから、どうしようもない。買えるものを買うみたいな」

宮崎市中央卸売市場も状況は同じです。一見、活気があるように見えますが・・・

(丸哲 日高啓行社長)
「さびしいですよね、魚が無いと。ぼくら魚で食べさせてもらっていますので、商売させてもらっていますので」

宮崎魚市場によりますと、全国的に水揚げ量が減っているため、この1か月は、鮮魚の価格が全般的に上昇。
特に台風11号が接近し始めた2週間ほど前から、相場の値上がりが顕著になっているということです。

(丸哲 日高啓行社長)
「どうすることもできないから、弊社としても。だから、冷凍ものだったりとか、そういうものに頼るしかない感じ」

一方、こちらは、宮崎市のスーパー。

(三浦功将キャスター)
「色とりどりのおいしそうなこちらの刺身の盛り合わせ。680円と表記されていますが、実はこれ盆明けから100円値上げされているんです」

このスーパーによりますと、鮮魚の全体的な価格は、2割程度上がっているということです。

(買い物客)
「高くなっているし、大変!」
「ちょっと離れてしまう。今も(魚を)買おうと思って、(価格を見て)肉の方に行こうとした」

(コープみやざき・店舗支援部 金子明志さん)
「台風時期は、漁師さんたちも網を上げていますので、そこが落ち着くまでは、まだ水揚げは、大きく期待できないかなという状況」

日本周辺で相次いで発生した台風。漁業への影響も、今後、しばらく続きそうです。