台風10号について、宮崎県は災害対策本部会議を開き、被害状況を共有した上で今後の対応を確認しました。
突風などによる住宅被害は100棟に上っているほか、椎葉村では村外とつながる国道で土砂の流出や路肩の決壊が相次いでいます。
30日の災害対策本部会議には、河野知事らが出席し、情報の共有や被災者支援など今後の対応について確認しました。
午後4時現在の県のまとめによりますと、県内のけが人は40人で、1人が重傷となっています。
また、住宅被害は宮崎市で84棟、門川町で7棟、国富町で6棟など合わせて100棟に上っています。
一方、公立小中学校、県立学校など130校で屋根や外壁の破損などの被害が確認されているということです。
また、ライフラインでは西都市と椎葉村の一部地区で断水が発生しているほか、30日午後6時現在で、県内およそ50戸が停電しています。
また、道路は国道や県道など県内29路線、59区間が通行止めとなっています。
このうち、椎葉村では村外とつなぐ主要ルートとなっている国道265号、国道388号、それに国道327号で路肩の決壊や土砂流出が相次ぎ、一部区間で現在も全面通行止めが続いています。
県内の避難者数は、午後4時現在で、177世帯350人となっていて、このうち、最も多いのは椎葉村で244人が避難しているということです。