農業には欠かせない「堆肥」に注目します。堆肥といえば、枯れ葉や家畜のふんを使っているので、少しにおいがするイメージがありますよね?
それが当たり前でしたが、いま、川南町の会社が「におわない堆肥」を製造しているんです。

なぜ、におわないのか、堆肥をつくっている男性を取材しました。

みんなの意識している堆肥とは全然違うもの

川南町の下地泰信さん27歳。


およそ5年前に福岡県からUターンし、父親が経営していた会社「タヂカラ」を引き継いで町内で堆肥を製造しています。


(タヂカラ・下地泰信 代表)「ちっちゃい生物たちの世界がここにあると思ったらわくわくですよね、それは堆肥づくりの楽しいところ、命をうむじゃないけど、なんか一つの世界みたいじゃないですか。それは楽しいですね。」

そんな堆肥「愛」あふれる下地さんが製造しているのが・・。

(タヂカラ・下地泰信さん)「全然臭くない土の香りがする堆肥ですね。多分これをまったく知らない人に見せても堆肥とかとは思わないと思うんで。」

それがこの、におわない堆肥、その名も「キレイな完熟堆肥」です。


(長友記者)「こちら、牛ふんで作られた堆肥ということですが、匂いをかいでみます・・・ああ、まったく匂いがしないです」

(タヂカラ・下地泰信代表)「時間をかけてるんで、臭くないし、サラサラしてるっていうのが、みんなの意識している堆肥とは全然違うものだと思います。」


一般的な堆肥は、落ち葉や家畜のふんを2か月ほど発酵したものですが下地さんがつくる「キレイな完熟堆肥」は、半年から1年間、においがでない状態になるまで発酵させているんです。

堆肥の主なにおいの原因となるアンモニアを検知する装置で確かめてみると・・


アンモニアを検知すると黄色に染まりますが、反応しませんでした。

(タヂカラ・下地泰信代表)「臭くないのを当たり前にしたいというか、あと川南を住みやすいじゃないけど、そういうまちにできるきっかけにもなると思うんで」