宮崎県諸塚村では四季折々の表情をいかした体験型のツアーを20年以上も続けています。
「やま学校しよう!」と名づけられたこの体験ツアー。諸塚の自然や人、そのものの魅力を発信し続けています。
村の人々、自然と暮らし それ自体が村一番の資源
諸塚村の西部、椎葉村との境にある黒岳。
ここでは、毎年、この時期になるとあるツアーが行われています。


(諸塚村観光協会 田邉薫さん)
「(黒岳は)希少な植物がたくさん残っている場所だということがわかりまして、それ以来、希少植物の保護活動とあわせて、この夏の時期に咲くキレンゲショウマを中心とした希少植物の観察のツアーを計画しています」

諸塚村は、1997年から自然との共生を体験するツアーを季節に合わせて実施しています。
その名も「諸塚でやま学校しよう!」。
春には「茶摘み」、夏には「登山」、秋には「滝の散策」、冬には「和紙づくり」などなど・・・
20年以上で、177回のツアーを行ってきました。


(諸塚村観光協会 田邉薫さん)
「二十数年、こういった形で続けていきますけども、施設で何か観光地、施設を作るっていうわけじゃなく、村の人々と自然とそこの暮らしそれ自体がもう村の一番の資源だという位置づけでですね」


この日は、黒岳の希少植物を観察するツアー。取材班も同行しました。