もうすぐ夏休みが終わりますが、この夏休み明けに増加傾向にあるのが子どもの自殺です。
こうした中、子どもの悩み相談に電話で応じる「チャイルドライン」が相談態勢を強化しています。

子どものつらい気持ちのピークといわれる夏休み終了前後に合わせて22日から始まった「チャイルドライン」の全国キャンペーン。

相談態勢が強化され、電話がかかりやすくなるほか、ふだんは曜日が限られるチャットでの相談も毎日受け付けます。

(チャイルドラインみやざき・福重佳枝代表理事)
「(この時期は)学校が始まって楽しみだという気持ちと、不安だなという気持ちが交錯して、ちょっともやもやしたりとかいうことがあるので、この時期に態勢を強化して子どもたちの話を聞くようにしています」

厚生労働省によりますと、おととしの児童生徒の自殺者は、8月に最も多く、8月と9月で、全体の4分の1を占めました。

また、チャイルドラインによりますと、昨年度受け付けた電話とチャットで会話が成立したおよそ4万7000件のうち、最も多かったのが「自分の心に関すること」で、次に多かったのが「人間関係」についてでした。
「自分の心に関すること」は新型コロナが流行して以降、ここ2年で増えた相談だということです。

(チャイルドラインみやざき・福重佳枝代表理事)
「チャイルドラインでは、悩みだけではなく、うれしかったこと、楽しみにしていることだったり、いろんな話をしてもらっています。気軽に電話やチャットにつながってほしいと思っています」

チャイルドラインの電話番号は0120・99・7777で、午後4時から午後9時まで相談にのるほか、9月4日までは、オンラインチャットも毎日受け付けています。

チャイルドラインみやざきの福重さんによりますと、子どもに相談された場合にはじっくり話を聞いて、子ども自身がどうしたいのか聞き出す、もしくは、どうしたらいいのか一緒に考えることが大切ということです。