新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、気になるのが50パーセント前後で推移している病床使用率です。
これは、決して病床があと半分余裕があるというわけではありません。
宮崎県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師は、「病院内クラスターなどで使えないベッドもあり、延岡では、実働のベッド使用率は120%を超えている」と指摘。
また、17日、県立宮崎病院の眞柴晃一副院長は、「患者の出入りも多く、体感的にはほぼ満床」と会見で訴えていました。

県が発表している病床使用率は、あらかじめ確保しているコロナ病床のみの使用率で、そのコロナ病床には176人が入院していますが、このほかの一般病床には318人が入院しているのが実情です。

また、現場では、医療関係者の感染もあり、数字以上に厳しい状況になっています。
今後は、余裕があるように見えてしまう病床使用率のあり方も、少し変えていった方がいいのではないかと感じます。