厳しい暑さが続いていますが、今年の夏商戦の調子は、どうなのでしょうか?
コロナの感染拡大が続く中、行動制限はない今年の夏。宮崎県内の百貨店や家電量販店などを取材しました。

(長友幸生記者)
「猛暑が続く今年の夏は、日傘やサングラスなど、暑さ対策グッツが非常に好調だということです。」

宮崎市の宮崎山形屋。コロナ禍で3回目の夏ですが、「行動制限がない」ことが、消費にも影響しているということです。

(宮崎山形屋営業部 岩元善之第一課長)
「昨年と比べまして、世の中の行動制限がいわゆる緩和されたという影響もございまして、やはり、外に出る機会が増えたということもあるかと思います。
それと酷暑がやっぱ続いている宮崎というところも含めて、暑さ対策というアイテムが売れてると思っております。」

去年に比べ、日傘は2倍に、サングラスは90%、売上がアップしています。

また、全体の売上は、去年並みですが、来店客数は、およそ1割、増加しているということです。

一方、宮崎市の呉服店。

今年の浴衣の売れ行きについて聞いてみると…

(きもの宮下 宮下英泰社長)
「去年、一昨年は、もう本当にゼロに近いような感じだったんですけど、祭りが少しずつ復活というか、コロナ禍の中ではあるんですけど、祭りも開催してきてますので、去年、一昨年よりかは売れ行きも浴衣のレンタルも好調でした」

多くの夏祭りなどのイベントが復活した今年の夏。

去年は、およそ10着しか売れなかった浴衣ですが、今年は、およそ90着を販売したということです。

(きもの宮下 宮下英泰社長)
「お祭りに行きたいなとか、花火大会に行きたいなっていう声もすごく私達も聞いてましたので、そういう方たちがちょっとおしゃれして浴衣着て行こうかなっていう雰囲気はすごく感じました。」

こちらは、宮崎市の家電量販店。この暑さの中、売れ筋なのが…

(長友幸生記者)
「今年の夏、特に売上が好調なのが、こちらの移動式エアコン。工事が不要で、簡単に移動ができるそうです。」

(ヤマダデンキテックランド新宮崎本店 佐野小夜子主任)
「快適なクーラーというのが人気がありました。約2倍ぐらい売れてました」

また、今年の夏は、コロナ禍の在宅時間の増加や、電気料金の上昇を受け、より高性能の商品への買い替え需要が高まっています。

そうした中、冷蔵庫と洗濯機の販売台数は、いずれも、去年よりおよそ2割、増加したということです。

(ヤマダデンキテックランド新宮崎本店 佐野小夜子主任)
「今年の夏は冷蔵庫と洗濯機が好調で、電気代が値上がりしたりとか、あとは節水を重視される方が結構いらっしゃいまして、そういう光熱費の節約ができる高機能タイプのドラム式をおすすめしたところ、好調に推移いたしました。」

コロナ禍で3回目の夏。消費の回復傾向が、県内でも、徐々に表れ始めています。