宮崎県が定める「人権啓発強調月間」に合わせて、いま、性的少数者への理解を深めてもらおうとアピール活動が行われています。
多様性を尊重する様々な取り組みが、県内でも広がっています。

宮崎市の中心市街地をパレードする人たち。
性的少数者の支援などに取り組む団体「レインボービュー宮崎」が、県の人権啓発強調月間にあわせて企画したもので、今年で4回目になります。

夜のパレードは、今月11日まで連日行われ、3日夜はおよそ20人が参加しました。

(ゴールはレインボーカラーにライトアップされた県庁)

(レインボービュー宮崎 山田健二代表)
「生きづらさとか、困っていることとか抱えている方もいるが、自分らしくありのままに生きていく宮崎というのが実現していくために頑張っていけたらいいかなと思っている」

一方、宮崎市役所では・・・

(三浦功将キャスター)
「市役所内にはLGBTQのシンボルとも言えるレインボーカラーのベンチを設置して、行き交う市民にLGBTQ啓発を促しています」

宮崎市は、性的少数者LGBTQのカップルをパートナーとして認める「パートナーシップ宣誓制度」を県内では最も早く、2019年に導入。これまでに23組のカップルが宣誓しています。

性的少数者に配慮するため、市が扱う申請書や通知書などの見直しも4年前から進めています。

こちらの申請書、性別を記入する欄が削除されました。

宮崎市は、今月1日現在で、193の文書について「必要ない」と判断し、性別欄をなくしました。

さらに、市が管理する多目的トイレは、性別に関係なく利用できることを示すステッカーを貼って、誰もが使いやすいよう工夫しています。

(宮崎市文化・市民活動課 中野佳代課長)
「一番大切なのは啓発活動。正しく理解をしていくということが大切だと思っているので、様々な機会を捉えてそういう情報も発信していきたいと思っている」

自分らしい生き方の尊重。理解と具体的な取り組みが県内でも広がっています。