30年の間に植え付けられた恐怖心

あの手この手で人手確保に努める企業。
中でも、初任給を引き上げる動きは広がっていて、マイナビの調査によりますと、県内では回答があった140社の事業者のうち26%にあたる36社が来年春から初任給をアップするとしています。

しかし、賃金アップは企業にとって簡単なことではありません。

都城市の総合建設業「都北産業」では、今年度、初任給の引き上げを行いましたが、その職種を一部に限定しました。

(都北産業 堀之内秀樹社長)
「一旦引き上げた給与を上げ続けなければいけない、そのまま維持しなければいけない。それを考えた時に『3年先は大丈夫かな?5年先は大丈夫かな?』という(失われた)30年の間に植え付けられた恐怖心がなかなか払拭できない。これが本音」