大きな課題は酵母

できる限り当時と同じ原料を使うことにしている「いすゞ美人」の復活プロジェクト。

そこで、大きな課題となるのが酒造りに欠かせない酵母です。

酒造りをやめてから半世紀以上が経っているため、蔵で当時使われていた樽やもろみを絞っていた酒袋などに酵母が残っているかどうか調べようと、宮崎市の県食品開発センターなどがサンプルを採取に訪れました。


(宮崎県食品開発センター 福良奈津子さん)
「最後にお酒を造られてから大分時間が経っているので、酵母も通常の状態では生きてなくて。こればかりは、やってみなければ、確率的なところですので、なかなか必ずとれるとは言いにくいんですけども、チャレンジはしたいと思っています」

そして、後日、さまざまな道具から採取したサンプルが分析されました。

(宮崎県食品開発センター 福良奈津子さん)
「酵母っぽいものは、いくつか見えます。酵母の形をしたものを確認することが出来ましたので、これがお酒を造るタイプの酵母であれば日本酒にも活用できるかもしれないです。それはまだ今から本格的に取り組んでいきたい」


半世紀を経て復活へ動きだした幻の日本酒「いすゞ美人」。

(甲斐史浩さん)
「今回、そういうのをどんどん引っ張ってくれる人が来てくれたので、ついにできるのかと。成功して、恩返しというんでしょうか、周りに還元できればいいな、これがいい方向にとは思います」


どんなお酒が出来上がるのか楽しみです。

※MRTテレビ「Check!」7月28日(木)放送分