MRT環境賞の優秀賞を受賞した西都市教育委員会と市内の小中学校を紹介します。生活と地球環境のつながりを意識させるSDGsの教育「さいと学」とは、どのような取り組みなのか取材しました。

「さいと学」って何?

西都市の小中学校で行われている「さいと学」。西都の自然や産業、それに文化などを教材に地域の課題を学習し、自分事として行動につなげようというものです。

(西都市教育委員会教育政策課・笠真人さん)「西都をフィールドとして自分で課題を設定して自分で探究していくという学びを繰り返し行う学習になっております。小学校6年生ではSDGsそれをもとにした学習を取り組んでいます」


「さいと学」は、小学1年から中学3年まで各学年で取り組む内容が異なっていて、小学校高学年は「SDGs」をテーマに探究活動が行われています。


この日は妻南小学校の6年生が探究してきた成果を保護者のほか市の職員などを前にグループごとに分かれて発表しました。

このグループのテーマは、地球温暖化を抑えるためのごみを減らす取り組みです。

(児童)「テーマは『ごみはごみじゃない未来に種をまこうプロジェクト』です。僕たちは西都市の生ごみを少しでも減らそうとして未来のごみはない世界にしたいと思っています」


児童たちは、これまで調べてきた西都市のごみの現状を分かりやすく発表しました。

(児童)「まず西都市の実態について話します。6229トンを学校の25メートルプールで例えるとなんと約19個も必要だとわかりました」


そして、日々の生活で出る生ごみを減らすための解決策を提案しました。

(児童)「生ごみを処理する方法の1つがコンポストです。コンポストとは生ごみを分解し、肥料にするとてもすごいものです。まず一つ目はミミズコンポストです、このコンポストはミミズが生ごみを食べて分解してくれるコンポストです」