MANGO HERO SOUR ALE


枝1本あたりおよそ40個間引かれていた摘果マンゴーを有効活用しようと取り組んだのが新商品の開発。



そうして、6月に誕生したのが福岡県のクラフトビール醸造所と製造した、その名も「MANGO(マンゴー)HERO(ヒーロー)SOUR(サワー)ALE(エール)」です。

(MAGRI 渡部光さん)
「キンキンに冷やして飲むと、サワーの酸味が味わえます。少し温度が上がると、摘果マンゴーの酸味が後追いで味わえるような、そんな商品になってます」


こうした取り組みに生産者からも喜びの声が。

(MAGRI生産事業部 日高利浩さん)
「例えばメロンも摘果するが、あれは漬物にしたりしているが、マンゴーは摘果するのも種が入っている。そういう何か、漬物みたいな加工ができればなあと思ってたんですけども、こういうふうに実現させていただいてすごく嬉しい」

酸味がまろやか チキン南蛮のタレ


食品をむだにしまいと目を付けたのは、摘果マンゴーだけではありません。

(MAGRI 渡部光さん)
「傷がついていたり、炭素が出たりすると、なかなか化粧箱に入れられずに商品価値がどうしても落ちてしまっていたマンゴーがたくさんあったんですが、そこの商品価値を上げられないかって」


MAGRIでは、傷がついたマンゴーをジャムなどに加工していますが、その過程で廃棄する部分を使い、しょうゆ蔵などとチキン南蛮のタレを共同開発しました。

(MAGRI 渡部光さん)
「特に原材料にこだわりました。北海道産の昆布を使用して、宮崎県産の米酢を利用して、後味の切れる特別な砂糖を使用させていただいて作りました。」



県内でも珍しいマンゴーを使ったチキン南蛮のタレ。気になるそのお味は。

(垣内沙耶記者)
「酸味がまろやかなので、とても食べやすいです。後味がすっきりしていてフルーティーです」

(MAGRI 兵頭由二朗さん)
「本来、影役だったものを、主役にっていうところをイメージしているので、皆様1人1人に、手に取ってかわいがってもらいたい」

廃棄されていたものから大変身を遂げた2つの商品。日本に根付く「もったいない」の精神が新たな価値を生んでいます。

※MRTテレビ「Check!」7月26日(火)放送分から