ことし5月から7月にかけて、石川県沿岸での小型イカ釣り船によるスルメイカの水揚げ量が、過去5年間で最も少なくなっていることが石川県などの調査で分かりました。

石川県水産総合センターによりますと、今年5月から7月31日までの小型イカ釣り船によるスルメイカの水揚げ量は235トンで、去年の同じ時期に比べ1353トン少なくなりました。過去5年間の平均である2279トンの1割程度に留まっていて、過去10年間で最も少ない水揚げ量ということです。
県水産総合センターでは、スルメイカが産まれる海域の水温が上昇していることが、産卵期や来遊の遅れにつながり水揚げ量が落ち込んだ要因とみています。また燃料費の高騰などで出港を控える動きもあり、小型イカ釣り船の入港数は、前の年の半数以下となっていて、1隻当たりの水揚げ量が大きく減っていることも影響しているのではないかということです。