いじめ・不登校から立ち上がり一念発起して、新たな挑戦をはじめた若者がいます。母との親子二人三脚でたどりついたのは、“焼き芋屋さん”でした。

藤井 寛人(ひろと)さん
「固さは…これがもうちょっとパンパンに膨れ上がったら一応完成です」

壺の中の温度は、およそ190度。炭で2時間かけてじっくりと焼き上げることで、自然な甘みと風味を引き出します。

「良い感じに焼きあがってくるとお芋がぴーぴー鳴いているかのように…鳴くのがわかってくるので面白い」壺焼き芋の奥深さを語るのは、石川県羽咋市島出町「青空」の店主・藤井寛人さん(27)。

Q温度調節は難しい?
「冬場は特に冷え込むので…。1年くらいやっていると何となく感覚でわかる」

「いらっしゃいませこんにちは」「焼き芋2本」「ありがとうございます」

「(以前に)たまたま通りすがったときに寄ってみて、食べたらおいしかったので来るようになった」(訪れた客)
寛人さん
「年末から急に3、4回くらい来てくれて…最近、常連さんになった。こういう感じで親しく話したのはきょうが初めてです」

3人兄妹の長男・寛人さんは、中学2年生のときに学校でいじめを受けました。