例年より少ない雷の観測 それでも「実り多い」結果に
それでも、和田助教にとって喜ばしいデータがこの冬は得られました。
大阪大学大学院工学研究科・和田有希助教「合計4回の放射線観測に成功。今まででは2回が最高」
今までにない数の放射線の検出に成功しましたが、特に重視しているのが1月30日の落雷です。

大阪大学大学院工学研究科・和田有希助教「(金沢市)観音堂の鉄塔が見えていて、左側のから下から上に向かって稲妻がのびていると考えられる。放射線自体は落雷のかなり最初の段階で発生。放射線と電波と可視光カメラ、3台で集中観測、3台のどれでもうまくとれていた」「放射線と電波のデータがあるが、落雷の放射線と電流(電波)のタイミングがほぼ一致。落雷にともなって放射線が出ているといってほぼ間違いない。世界的に見てもこういう観測ができるのがかなり珍しい」

今回のデータが得られたことで、以前の観測結果がより重要な意味を持つと和田助教はいいます。