去年9月、静岡県で園児が送迎用バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、来月から園児を乗せる車両に安全装置の設置が義務付けられます。石川県能美市では15日から安全基準を満たしたバスの運用が始まりした。

安全装置が設置されたのは、能美市内の公立保育園で使用されている合わせて6台の送迎用バスです。

エムシー・米倉和秀代表
「園児を助けられないのは大人が悪い。そこをよく認識してこの機械を使ってほしい」

集まった保育士・送迎バスの運転手

15日は保育士や運転手など約30人を対象に「ここにおる」という意味が込められた安全装置「ココール」の説明会が開かれました。

バスに示された「ココール」設置

バスのエンジンを停めると車内にメロディが流れ、最も後ろに設置されたボタンを押すまで音が止まらない仕組みで、全ての席のチェックを促します。

記者
「チェック後に万が一園児が置き去りになってしまった場合、園児が動きまわってマットを踏むとブザーが鳴り、中に園児がいることを知らせてくれます。」

新たに設置されたマット・踏むとブザーが鳴る

辰口保育園・北西由佳園長
「簡単で使いやすいと思いました。私たち職員も子どもたちの置き去りがないようにしていきたいと思います」

子どもたちの命を守る新たな取り組みが進んでいます。