金沢城復元の総仕上げとして復元に向けた整備が進められている金沢城の「二の丸御殿」について、石川県は2025年3月に起工式を行うことを明らかにしました。
10日に開かれた石川県議会の一般質問で、馳浩知事が自民党の米澤賢司議員の質問に答えました。

二の丸御殿の復元整備では、工事現場を保護するための仮設の建物「素屋根(すやね)」の建設から始まり、2025年3月9日に起工式が行われます。
2025年度末までに素屋根が完成し、その後御殿本体の柱やはりなどの建築工事、屋根・内外装の工事と順次、進められます。

また、来館者が快適な環境で見学できるように、施設内にはエアコンが設置されるということです。
石川県・馳浩知事「金沢城の復元建造物では初めて御殿の雰囲気を損なわないように、天井裏や床下に配管を通すなど冷暖房を整備したいと考えている」
また、工事現場の仮設の塀には映像モニターを設置し、工事の進捗状況が確認できる情報発信にも取り組む考えを示しました。