6日、市役所内で倒れ、救急搬送された石川県白山市の山田憲昭市長は、倒れた際に頭を強く打ったことによる脳挫傷と診断され、6日夜から意識混濁の状態が続いています。白山市は当面の間、横川祐志副市長が市長の職務代理を務めます。

白山市の山田憲昭市長は6日午前、庁舎内の廊下で倒れ、その後、救急車で公立松任石川中央病院に搬送されました。市によりますと、市長は転倒時に頭を強く打ったことが原因で脳挫傷の診断を受けたということです。6日夜からは意識混濁の状態が続いていて、7日現在、一般病棟で治療を受けています。

白山市では当面の間、横川祐志副市長が市長の職務代理を務めることにしています。

横川副市長は「タブレットのやり取りとか指示を仰ぐことができないと判断して、職務代理者を置いた。私が職務代理者の立場になっても、オール白山で市政に取り組んでいきたいということは行政もそうだし、議会の皆さんもそう思っていると思う」と述べました。

また馳知事は「何としても白山市長としての職務を果たしたいという気持ちはわかるけど、少し無理をしていたなと言わざるを得ない。1日も早い回復を願っている」と述べました。

山田市長は去年8月に、炎症を起こした胆のうを摘出する手術を受けました。その後、入退院を繰り返し、2月28日には市議会本会議中に貧血で意識がもうろうとしたため、職員の手助けを受けながら途中退席していました。

職員に抱えられ議場を後にする山田市長=2月28日

去年11月の3期目の当選から、わずか4か月の間に3回の入院という事態にこのまま、かじ取り役が務まるのか不安視する声も出ています。