ことし8月の記録的な大雨で大きな被害が出た石川県小松市。浸水の影響で休園を余儀なくされていた市内の認定こども園で、4カ月半経ってようやく保育が再開され、子どもたちの元気な声が戻ってきました。
小松市の認定こども園「河田保育園」では、ことし8月の記録的な豪雨で建物の床上25センチまで浸水する被害を受けました。復旧工事を行うため、園児たちを臨時に市内4か所のこども園などで受け入れてもらってきましたが、ようやく19日から園児の保育を再開。保護者からは「けっこう水害で大変だったと思うんですけど一生懸命やってくれたので、きれいになって保護者としては安心してますね」といった声が聞かれました。
20日は誕生会が開かれ、今月に誕生日を迎える0歳から6歳までの園児たちに絵本やカードが贈られました。園児らは「楽しい。みんなと会えたから」「またみんなと遊べるから」と話していました。
園によりますと、当初は2か月程度を予定していた復旧工事ですが、資材調達の遅れなどで4か月半経った今でも、外回りなどを中心に工事は続いているということです。
河田保育園 高清嗣 理事長
「まだ園の中も90%くらいしか完成していない。なんとか12月中に保育園を再開して子どもに思い出を作ってあげたい」

園では、来年3月までの今年度中の工事完了を見込んでいて、建物の周辺に擁壁を新たに作るなどして水害対策を強化したいとしています。ようやく戻ってきた子どもたちの元気な姿に、地域を支えるこども園として職員らも日常が戻りつつある喜びを感じている様子でした。