行政以外も支援へ乗り出す
県信用保証協会 猪谷浩之総務企画部長
「コロナ前と今、さらには原油、原材料も上がってきている現下の中で、どうやって利益を確保していくか。それに備えていくには今から、今でも遅いくらいだがやはり準備していかなければいけない」

倒産という最悪のシナリオを防ぐため、県信用保証協会では様々なバックアップ体制を整えます。
KANAZAWA Style Wedding 斉藤彰一さん
「僕にとっては本当に良かったと思っている。インスタグラムの投稿であったりとか、いかに店を周知してもらうかというのを相談したくて今回お願いした」

金沢市内のブライダルサロンです。ウェディングプランナーの斉藤彰一さんは、2018年に独立してこのサロンをオープンしました。しかし、経営が軌道に乗り出した矢先に新型コロナの感染が拡大。相次ぐ結婚式の延期で業績は悪化の一途をたどり、ゼロゼロ融資で経営を立て直すことにしました。

KANAZAWA Style Wedding 斉藤彰一さん
「(コロナ禍の影響は)かなりあった。やっぱり集まれないってなったじゃないですか。そういう中で結婚式を延期しよう中止しようという方もたくさんいらっしゃたので」
この日は職員や専門家が、店をPRするためのSNSとホームページの内容について、ターゲットとなる世代を意識した演出などをアドバイスしました。

相談の様子
「どんな人がやってるよという側面とかも出していけると、たぶん見てる方の印象も変わるし、今度はより多くの人にこのアカウントを見てもらうことに注力したい」
派遣された専門家 越後龍一さん
「(コロナ禍で)生活様式や人の意識が変わって、いよいよそういうの(SNS)に取り組まないと、もう潰れちゃうみたいな。もともとの悩みは、本当は一緒だがそれに対する危機感が、とにかく強まったんじゃないかと感じる」
KANAZAWA Style Wedding 斉藤彰一さん
「やっぱり不安はある。どんどん自分のことをアピールしながら客にカナザワスタイルウェディングを選んでいただいて返済にも備えていけたらいいと思う」

県信用保証協会では現在74の企業に対し、さまざまな分野の専門家・約50人が加わって、個々の経営改善に向けアドバイスを行っています。
県信用保証協会 猪谷浩之総務企画部長
「例えば廃業してしまうとかということになってしまうと、地域経済はおろか地域社会というものが成り立たなくなるおそれがあるので何としても守り支えながら後押ししていく」