本社を置く企業の99%が中小企業という石川県
石川県 馳知事
「(県職員の)専門性を深めていくことができればよりよいサービスを提供していくことができるからそういった意味での相乗効果を期待している」

ことし8月、石川県と国は中小企業が抱える課題に寄り添いながら支援し解決を図る「伴走支援」を行うための協定を結びました。中小企業庁が去年から検討を進めてきた動きに、県がいち早く名乗りをあげ全国初の取り組みが実現しました。

石川県内に本社を置く企業の実に99%が中小企業。産業構造の観点からも手厚い支援は必要不可欠です。
中小企業庁 角野然生長官
「経営者の側に寄り添って経営者の本質的な課題は何かというところを対話と傾聴によって本人に気づいていただくというところが特徴」

先月29日。小松市では協定の一環として商工会議所などの経営指導員を対象とした研修会が開かれました。
研修の様子
「課題設定というところにやはり重きを置いて伴走支援を進めていく」
対話を重視し、企業の課題をしっかり把握したうえで、適切な指導を行うことが目的です。
参加者
「答えが出ている相談が多いが、それよりも前にもっといろいろな課題解決とか相談事に乗れればいいと思う」
県商工労働部経営支援課 枝久保貴継さん
「(事業者が)能動的な行動に繋がるような課題設定型の伴走支援。これに取り組んでいくことが重要だと考えている」

県は金沢、小松、輪島の3か所で研修会を開いて「伴走支援」に特化した相談員の育成を図ります。