「上下の雷」を確認 落雷の直前に放射線が
この時は、落雷のおよそ30マイクロ秒前=0.00003秒前に地球ガンマ線フラッシュが観測されましたが、このタイムラグとともに研究者の関心を集めているのが、上下の雷の成分があったことでした。
この時の雷は、雷雲から下向きにのびる成分と鉄塔から上向きにのびる成分があったことが確認されています。
大阪大学大学院工学研究科・和田有希講師「下から登ってくる稲妻は実は電波でとらえることが難しいケースが結構あり、そういった意味でこれまでの電波の観測網では見えなかった部分がそのカメラを置くことによって見えてきた」
上下2つの放電がぶつかることで落雷になるのですが、地球ガンマ線フラッシュはわずかな秒数ではありながらもその前に観測されました。
大阪大学大学院工学研究科・和田有希講師「今回のケースでは、まさに落雷のほぼ直前ということで、放電路が伸びてきたこの間、放射線が生じただろうというふうに考えているが、それがすべてのケースでそうなのかそうではないのかというのを、今まさに今後の観測で明らかにしていきたい」











