今月15日、参議院選挙の期日前投票ですでに投票を終えた加賀市の80代の女性に、投票用紙が二重に交付されていたことが分かりました。正しく記入されていた場合、他の票と区別できず、有効票として扱われたということです。
加賀市選挙管理員会によりますと今月15日、加賀温泉駅前の商業施設「アビオシティ加賀」に設けられた期日前投票所で、すでに10日に投票を済ませた80代の女性に投票用紙が誤って交付されました。選挙人名簿を照らし合わせる担当者が投票済みであることを知らせる注意喚起の表示がパソコンの画面に出ていたのにも関わらず表示を見落とし、交付係に案内したため、二重に投票が行われました。
この日は1日を通して投票所前に列ができる状態が続いていて担当者は加賀市の聞き取りに対し「選挙人が多いことに焦ってしまった」と話しているということです。
加賀市選挙管理員会の我戸宣夫委員長は「深くお詫びを申し上げる」とし、再発防止を図ることにしています。また公表が遅れたことについては、警察の捜査に支障が出る可能性があり、警察から公表を控えるよう求められていたと説明しています。