フォトスタジオの運営やカフェの営業などを手がけてきた石川県金沢市の「CLOUD」が1月10日、金沢地裁から破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は、債権者約60社に対して約1億4300万円です。
民間の信用調査会社帝国データバンク金沢支店によりますと、2011年に設立した同社は、金沢市内にフォトスタジオをオープンし、スタジオ写真のほか、出張での撮影なども行ってきました。
また2013年にはフォトスタジオ内にカフェをオープンさせ、幅広い年代の女性をターゲットにスイーツやオリジナルブレンドハーブティーなどを提供していました。
SNSなどでの積極的な集客によって認知度は向上し、2018年にはさらなる集客を図って石川県庁近くの不動産を取得し移転オープンしています。
しかし、新型コロナウイルスが流行して以降は、カフェの営業自粛やスタジオ利用客の大幅な減少、出張撮影事業における県外在住カメラマンの市場参入が影響し、売上が低迷していました。
コロナ禍以降も飲食事業の原料価格や人件費の高騰で、収益面でも厳しい状況が続いていたということです。