理由3…進まない意向確認

今すぐに朝市通りに店を建てられない理由。3つめは「地権者の意向確認」です。輪島市では地権者に対して土地をどうするか意向確認を進めていますが、約2割の地権者の確認が取れていないということです。市では、住民と協力しながら進めたいと説明します。

輪島市まちづくり推進課・上畠茂雄 課長「昨年末にお住いの方々によって、『まちづくり協議会』というものが発足して、これからの、自分たちが住んでいく町の未来を自分たちで考えましょう、で、その声を行政に伝えて…復旧・復興に生かしていこう、そういった取り組みが始まったところです。」

まちづくり協議会の説明会

朝市通り周辺の住民による組織「まちづくり協議会」は、2月1日の住民会議で、朝市通りの周辺に新たに生活道路を整備する案を提示しました。道路を設けることで迅速に区画整理を進めることが目的で、3月末までに計画をまとめて市に示したいとしています。

輪島市本町周辺地区まちづくり協議会・日吉智 会長「スピード感は皆さんの共通認識だと思う。何事においても100%、描いた写真通りになることはないと思うので、そのなかでどこを取捨選択してやっていくしかない」

方針が定まらない間は、店を再建できない田中さん。出張輪島朝市での仕事が終わると向かう先があります。