自己負担なしで受けられる“キャッチアップ接種”とは

子宮頸がんを予防するための「HPVワクチン」を巡っては、国は小学6年生から高校1年生の女子を定期接種の対象としています。

国は2013年4月から積極的な接種を勧めてきましたが、接種後の痛みなど複数の症状が報告されたため、6月から積極的勧奨を取り止めていました。

準備されたHPVワクチン

その後、2021年に開かれた専門家会議で安全性について特段の懸念が認められないことが確認されたため、現在、国は再び積極的な接種を勧めています。

これらの方針転換で接種機会を逃した人がいるとして2022年、国は1997年度生まれから2007年度生まれの女性を対象に公費でワクチン接種を受けられるキャッチアップ接種を開始。

接種は住民票がある自治体で受けられる

ワクチン接種は住民票を登録している自治体の医療機関で受けられます。

金沢市では、8月に初めて集団接種を実施。そこには、副反応を警戒してか接種率が向上していないという背景がありました。

金谷太郎産婦人科長

金沢市立病院・金谷太郎産婦人科長「広報が不足していたなと私は強く感じてます。医療側はすごく意義があることとは分かっているが、やはり副反応の恐怖感というか、怖いという気持ちが強くて…。一生懸命お話して意義を説明しているが、なかなか普及しなかった」