厳しい旅館経営が続く加賀温泉郷の関係者が24日、石川県庁を訪れ、需要喚起に向けた支援策を求めました。
馳浩知事は今後、団体旅行を対象にした県独自の応援割を検討する方針を明らかにしました。
加賀市内にある山中、山代、片山津の3つの温泉街では、コロナ禍前と比べ外国人観光客が半減し、さらに北陸新幹線の敦賀開業以降は関西からの観光客も半分に減っているということです。
24日は、加賀温泉郷協議会の桂田史朗会長らが県庁を訪れ、中長期的な支援などを求める要望書を馳知事に手渡しました。

要望書では温泉旅館の事業承継や長期の宿泊応援割、さらに北陸新幹線金沢駅・加賀温泉駅の自由席料金について利用客が割高に感じないように是正することなどを求めています。
加賀市・宮元陸市長「単なる乗り換えの問題か、それとも別に理由があるのか。金沢にこれだけ行っていて加賀に誘客できないのは問題。もう一回分析し直さないと」
馳知事は「能登半島地震の広域避難の際、部屋を開けていただいた皆さんに恩返ししたい」と述べ、能登や金沢も含め団体旅行を対象とした県独自の観光応援割を県議会12月定例会に示す方針です。











