強烈な思いを残した箕島・星稜戦 「器が違うな」尾藤監督に抱く感情
山下さん自身、当時は選手たちをスパルタで鍛え上げて、甲子園出場を果たすなど結果を出してきました。
しかし、箕島との一戦で考え方を大きく変えることになります。
山下智茂さん「尾藤監督の笑い。なんで笑うのか。それを試合後帰ってから、玄関に鏡を置いて研究したんですよ。尾藤監督の笑いの中に『待つ、信じる、許す』ことができる監督だな、と。僕と器が違うな」

あの一戦以降、スパルタ一辺倒を改めて選手と向き合うようになった山下監督。
1990年代には松井秀喜選手を擁して出場した大会での「5打席連続敬遠」や、2年生エース・山本省吾投手の活躍などで準優勝を果たすなど、甲子園で多くのドラマを生む指揮官として活躍することになりました。