「生存率50%」と伝えられ…治療で抜けていく髪
「小児がん」は、15歳未満の子どもが発症するがんの総称です。国内では、年間およそ1800人が「小児がん」と診断されていて、高知県内の推計では年間9人が「小児がん」と診断されています。
希一くんの場合は「ユーイング肉腫」という腫瘍で、年間発症数は100人未満の“珍しいがん”だといいます。
◆父・君裕さん
「『なぜ、うちの子が…?』って…。その日は涙も出ましたし、泣きましたし…。『こんな小さい子が、なんでそんな病気にかからないといけないんだろう…?』と思いました」
すぐに、治療のために入院した希一くん。両親は、医師から「生存率50%」と伝えられたといいます。まだ小学3年生。小さな体で抗がん剤治療を受け、髪の毛は、徐々に抜けていきました。

◆希一くん
「しんどかった。血球が少なくなって、口内炎ができて、好きなものを食べたりできんし、飲むのもちょっと痛いし…。それが大変やった…」