高知県教育委員会が2025年度実施した小学校教諭の採用試験で、合格者のうちおよそ6割が辞退したことがわかりました。現時点では、採用予定人数に達していません。
県教委は2025年5月に教職員の採用試験を行い、小学校教諭は採用予定の130人の倍にあたる260人に合格を出しました。しかし、20日時点で小学校教諭の合格者260人のうち、およそ6割にあたる151人が採用を辞退したことが明らかになりました。現時点で採用予定人数には20人ほど足りていません。
(県教育委員会 今城純子 教育長)
「昨年同時期は(合格者は)84名でございましたので、その時点に比べるとかなり多くの確保ができていると考えています。(今後)他県の合格等にあわせて辞退者が想定されることから、我々もより一層の緊張感をもってしっかりと取り組みたいと考えております」
2024年度、小学校教諭の合格者のうち7割が辞退したことを受け、県教委は2025年、高知で働く魅力を伝えたほか、初めて合格者に4分ほどのビデオメッセージを贈りました。
▼ビデオメッセージ
「現場での勤務が始まるまでは、私たち教育委員会がみなさんの不安に寄り添っていきたいと思っています。高知の地で『最高の笑顔』を咲かせましょう!」

(県教育委員会 今城純子 教育長)
「手紙だけでは届かんなと、みんなで話して動画を作った。いろいろやってきたことが功を奏しているのかなと」
県教委は12月に2回目の教職員採用試験を行う予定です。