実際に、バズった一例がある。守時さんが会社を設立してすぐ、コロナ禍に直面。そんな中、地元で養殖したカンパチが大量に廃棄されそうになっていることを知り、旧ツイッターでしんじょう君がこうつぶやいた。
「日本一おいしい高級カンパチがコロナの影響で20万匹も廃棄されそう。カンパチや漁師さんたちを助けて」
これが大バズり。3日で1憶円の売り上げを達成し、話題を呼んだ。
‟バズらせる達人”が目指す「世界で戦える地域」
守時さんは、自身の著書「日本一バズる公務員」の中で、SNSでバズるポイントについてこう記している。(※⇒の部分は文章を要約)
・人が知らない情報に価値がある
⇒知っているようで実はよく知らなかった情報をつぶやくとバズる
・人が共感を呼ぶ1ツイート
⇒共感が得られるよう文章をひと工夫
・人を傷つけずに議論を呼ぶネタを
⇒誰かの感情を逆なでするのはただの炎上
・バズったツイートを分析し繰り返す
⇒なぜ面白いのかを分析。バズる文章の構文をまずは真似してみる、投稿のタイミングは「東京が雨の日」スマホを見る人が増えるタイミングを狙って!
全国各地の自治体と組み、地方創生をビジネスに変えている守時さん。その視線の先には、地方を知っているからこそ見据える、世界がある。
守時健さん
「地方創生って究極、人やおカネ、情報発信というものを地域にもたらして、それを循環していくことだと思っていて。これから、世界で戦える地域を創るために地域の良いところをどんどん発掘していって、魅力あふれるまちを全国に広げていきたいと思っています。」
30代ラストイヤー・キーワードは「人生最高」
守時健さん
「公務員を辞めることになったり、事業が拡大するたびに、何か辛いことも増えたりするんですけど。‟人生最高“って言っていれば少しでも人生がマシに思えてきますので、こうやって自分に言い聞かせて、何とか頑張ってます。」

しんじょう君の‟隣にいるお兄さん“から、急成長を遂げる会社のトップとなった守時さん。最近は海外でも特産品のプロモーションを行っていて、今後の飛躍に目が離せない。