市街地を走る「自動運転バス」の実証運行が、13日から高知県高知市で始まりました。特定の条件下で全ての運転を自動化する「レベル4」の実用化に向けた運行で、バスの運転手不足が課題となる中、市民の利便性の向上や地域経済の活性化が期待されます。

実証運行は、高知市の「JR高知駅→イオンモール高知→高知赤十字病院」を回るルートで、オペレーターと保安員が同乗する「自動運転レベル2」で運行されます。

特定の条件下で全ての運転を自動化する「レベル4」の実用化に向けた、NTT西日本などが実施する検証事業で、「レベル4」を目指した実証運行は高知県内で初めてです。

自動運転バスには、緊急車両を感知するセンサーが取り付けられていて、「自動運転バスに緊急車両が接近してきた時の安全な一時停止と、その後の再発進」について検証します。

自動運転「レベル4」の実用化に向けた検証事業では、全国で10か所が検証地域に選ばれていて、NTT西日本によりますと、高知市が選ばれた理由は「JR高知駅→イオンモール高知→高知赤十字病院を結ぶ幹線道路は、消防署もあり、緊急車両の走行や通行量が多いこと」が考えられるということです。