中国政府は13日、「南京事件」の追悼式典の日に合わせて、旧日本軍の「731部隊」に関する機密文書などの資料を公開しました。
中国国営の中央テレビなどによりますと、公開された資料は日中戦争中に旧満州、今の中国東北部で細菌兵器を製造し、人体実験を行っていた旧日本軍の「731部隊」に関する機密文書などで、ロシア側から引き渡されたものだということです。
資料は、1939年から1950年までの「731部隊」の隊員に対する旧ソ連による尋問記録や犯罪調査報告書、旧ソ連側の内部電報などで、一部の文書は初めての公開だとしています。
「731部隊」の隊員らを裁いた1949年のハバロフスク裁判の記録を主体としていて、部隊の犯罪に関与した人物が「200人以上に上ることが判明した」ほか、尋問を受けた隊員が「細菌戦の準備や実行の罪を認めた」内容だということです。
中国中央テレビの記事では、一連の資料は「中国が保存している731部隊の遺跡や犯罪記録を補完するもので、日本の細菌戦が組織的で計画的な国家犯罪であったことが改めて確認された」と主張する専門家の見解が紹介されています。
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