◆秋田豊 監督
「松本選手は、プレーは“そこそこ”ですけど、このレベルになると『点を取るための質』が求められる。それについては、得点になるようなチャンスを作り出していないので、やっぱり“まだまだ”かなと…」

「勝利」が求められる、厳しい“プロ”の世界。秋田監督は、松本選手のプレーには辛口評価でしたが、それは今後への期待の“裏返し”とも取れます。

“視覚障がいがあるJリーガー”として、初めて公式戦のピッチに立った松本選手。その時間は“わずか15分間ほど”でしたが、松本選手にとっても、クラブにとっても、そしてサッカー界にとっても、“大きな15分間”となりました。

ピッチに踏み入れたその一歩は、松本選手自身、クラブ、そしてサッカー界にとって大きな一歩となった。

◆松本光平 選手
「普段から『試合に出てほしい』というサポーターの声をいただいていたので、自分がピッチに立てたことでプレーを見せることができたのは良かったと思います。ただ、きょうはたくさんの課題が出たので、そこを修正して、自分が活躍している姿をもっと見せることができたらと思います」

「これから、リーグ戦にも絡んでいけるようにしたい」と話す松本選手。けがから復帰し、ようやく公式戦の舞台に立った松本選手が“Jのピッチ”で躍動する日は、そう遠くないかもしれません。