発達障害とは、生まれつきの脳機能の働きの違いによるもので「本人の努力がたりていない」とか、育て方や家庭環境に原因があるわけではありません。

発達障害の主な特性を大きくわけると…

コミュニケーション障害やパターン化した行動、興味・関心に偏りやこだわりが見られる「自閉スペクトラム症」。

集中できない、じっとしていられない、衝動的に行動する「注意欠陥多動性障害」。

読む、書く、計算することが極端に苦手な「学習障害」に分けられます。ただ、この3つの症状が重なるケースもあり、貴世さんの子どもたちも、それに該当します。そんな3人の子育てに貴世さんは「自分一人の力では限界があった」と話します。

(吉村貴世さん)
「この子が暴れたりするのとか、言うこと聞かないっていうのも私の関わり方が悪いのかなと思ってたし、愛情が足りないのかなと思ったこともあるし、本当に育児ノイローゼっぽくなってしまって『施設入れたいって』叫んだこともあるし…。診断結果を受けて『障害があるんだな』って、今後のことをどうしようかなっていう不安と同時にちょっとほっとしたんですよね」

「『お母さん、今までお母さんの子育て間違ってたわけじゃないんだよ』って主治医の先生に言われて、ちょっと泣きながら帰っちゃいました。これが障害だったら手立てがあるんじゃないかなっていうのを思ったので」