1日に発生した能登半島地震では、1993年の北海道南西沖地震以来、31年ぶりに新潟県内に津波警報が発表され、各地で津波が観測されました。津波の映像や専門家の調査などから津波の脅威と、津波の被害を受けやすい“新潟特有の地形”が見えてきました。
地震から2分後の午後4時12分、気象庁は新潟県内に津波警報を発表。
上越市の街中にはサイレンの音が響きました。そのおよそ30分後、津波が防波堤を乗り越える様子が…

「津波来てるぞ!上、あがれ!」
「急いで上がって!」
高台から必死に避難を呼びかけました。

海沿いに設置された防犯カメラです。
地震発生後も車が道路を走っていますが、午後4時34分に波が一気に押し寄せてきました。数分前まで車が走っていた道路は、一瞬にして津波で覆われました。

幸い人的被害はなかったものの、なおえつ海水浴場にあった海の家や自動販売機などは流されて無残な姿に、復旧作業のため、海水浴場付近の道路は今も通行止めとなっています。

なおえつ浜茶屋組合 桑原尚二 組合長
「なんとも言葉出ないくらいでした。何も残っていないというか、瓦礫の山にしか見えなかったので、壊滅状態という感じでした」