2011年に十日町市の池谷集落に移住した可奈子さん。トラクターの初乗りで驚きながら、集落の人たちに農業を教わりました。

【農業の師匠 曽根藤一郎さん】
「1年やれば、今度2年目には『ああなればこうなる』って分かる。それが経験なんだ」
これまで多くの人たちに支えられながら農業のノウハウを学んできましたが、冬の季節は雪に閉ざされ、くじけそうにもなりました。

移住してから、可奈子さん自身の環境も大きく変わりました。結婚を機に池谷集落を離れ、その後に出産。子育てをしながらコメ農家を続けていくことが難しくなりました。
【ウーマンファーマンズジャパン共同代表 佐藤可奈子さん】
「ずっと農業をやめようと思っていた。ずっとやめようと思って、楽しい農業ではなくなっちゃったんです。忙しすぎるというのがあったんですけど」
山地での冬の仕事をどうするか。子育てと農業の両立をどうするのか。悩み続けていた可奈子さんを救ったのがサツマイモの生産チームでした。